2015年10月24日土曜日

デジタルコンテンツEXPO 2015

昨年も行った「デジタルコンテンツEXPO 2015」に、今年も行ってきました。



日本科学未来館で、10/22(木)~25日(日)の4日間開催されています。

昨今のプロジェクションマッピングによるトレンドのためか、今年はプロジェクターを活用した展示が多かったです。

印象的だったいくつかの展示を、ここで紹介しておきます。


視触覚クローン



昨年「空中触覚タッチパネル」として展示していたものをバージョンアップして、隣接する3次元空間の環境同士を、映像的・物理的にそれぞれコピーする展示です。
物理的な疑似触覚は、昨年同様に超音波を利用してます。実際に体験させてもらいましたが、指先で触れられる感触を、感じることができました。
ただ、握るなど強い力については、今後の課題で、どこまで超音波で対応できるのか、これからが楽しみな展示でした。




るみぺん2



1000fpsの高速ビジョンと高速ミラーを用いて、プロジェクタの投影光軸を、動的な対象に向けて高速制御します。そのことで、対象の動きに起因した位置ズレ・違和感のないダイナミックプロジェクションマッピングを可能としている展示です。
説明員が動かす白球に、プロジェクターで地球を投影していました。かなり高速な動きに対しても、正確に地球を投影していたのは驚異でした。




らくがき動物園



机の上に置かれたスケッチブックに動物の絵を描き、「いのちのスタンプ」(写真:赤のハートマーク)を押すと、紙の上から切り抜かれたように飛び出し、他の参加者が描いた動物たちと一緒に机の上を動きだす展示です。
子供たちが喜々として体験していました。これは大人でも楽しいかも、自分で描いた絵が動き出すなんて、夢があっていいですよね。




変幻灯



止まっている対象を、錯覚的に動いて見せる光投影技術です。明るさの動き情報を、対象に投影することにより、投影対象の色や肌理の見かけを保持したまま、その対象に錯覚的な動き印象を、与えることができる展示です。
写真では分かり難いですが、シャトルの噴射や鳥に対して明暗の光をプロジェクタで投影し、噴射の揺らぎや鳥の揺らぎを演出しています。その他に、ラーメンのサンプル品にプロジェクタを投影して湯気を演出しており、とても美味しそうでした。



ベンチャー企業や大学の研究室から多く展示しており、アイデアレベルで完成度は低いですが、いち早くトレンドや技術動向を察知できる面白い展示会です。

来年も行こうかな。