撮影関連
- パナソニックが8Kカメラ製作に着手し選択肢が拡大、4Kレンズは高倍率・標準・ワイドが登場
- カメラより信号がIPで出力され、4K/8Kシステムに変化の兆し
- 12G-SDIとの棲み分けと、2K/4K/8Kの一体化制作を実現するシステム、ワークフローの検討が課題
- キヤノンから世界最高画素数を持つCMOSセンサーが登場し、将来的に撮影手法が変化する可能性
キヤノン 4K高倍率レンズ(90倍)
ソニー ネットワークインターフェース
キヤノン 高画素数CMOSセンサー
編集関連
- クラウドベースの4K 対応編集機のラインナップが充実
- 8K60P対応のノンリニア編集システムが製品版として複数展示
- 4K/8K編集に対応した超高速共用ストレージ
- 8Kファイルベース化に向けては編集機の処理速度、ネットワーク機器の通信速度、ストレージの読書き 速度向上がポイント
- 4K/8Kのファイルフォーマットの選定は今後の課題
Avid Media Composer
Grass Valley EDIUS8.1
スネルアドバンストメディア Quantel Rio 8K
伝送関連
- HEVC導入が急激に進んでおり、FPU内蔵、4K対応、低遅延化も進展
- 海外メーカーを中心にVideo over IPの展示が多数あり、回線の高帯域化による非圧縮IP伝送も進歩
- 8K伝送における次世代高圧縮技術、IP伝送技術の開発が課題
- 映像のIP化は規格が統一されておらず、SMPTE2022準拠規格とSONY/Evertz規格に分割(互換性はなく、今後の規格統一の方向性が未定)
日立国際電気 HEVC内蔵1.2/2.3GHzFPU
BlackMagic SDI-IP変換器
GrassVarrey リアルタイムIPプロセッシングノード
インタフェース関連
- 映像ルータや伝送機器の最新モデルを中心に12G-SDIインターフェース搭載機器が登場
- SONYは独自規格によるオールIP化を積極的に推進(現在、賛同会社42社)、NECなどもIP化を提唱、IPは昨年同様プロトコルの統一が課題
- ファイル伝送含めた制作フローのクラウド化が加速、顧客ニーズに対応するため、柔軟なシステム設計やサービスの細分化、富士通では伝送プロトコルを見直し、セキュリティ強化を実現
朋栄 12GSDI対応ルーティングスィッチャー(MFR-3000GB)
ソニー オールIP化によるライブ映像制作
メディアグローバルリンクス IPビデオルータ(MDX4090)
送出関連
- 監視システムをWebアプリケーション化することで、あらゆる場所での監視が可能に
- 次世代の放送システムとしてソフト化、IP化によるコンパクトで拡張性の高いシステムを提案
- 本番系と予備系、入力SDIと出力TSなど比較監視による映像・音声のエラー監視機能を強化
- テープアーカイブの高密度化、大容量化は継続、クラウドを利用したアーカイブサービスの提供も
- 無人監視に向けては、緊急ニュース等の複雑な編成判断をどうパターン化するかが大きな課題
NEC ソフト化、IPされた運行装置(コンセプト展示)
↑裏面:SDIからIPにすることで大幅にケーブルを削減
東芝 テレビマスターシステム
横河ディジタルコンピュータ TS/SDI統合監視装置
放通関連
- Netflixやamazon等のOTTや民放による動画配信サービスが出揃う
- 配信設備はクラウドや自社保有、両者の組み合わせなど多様化
- コンテンツ戦略立案のための視聴動向・履歴のビックデータ分析ツールも多様化
- 技術面では、コンテンツ高画質化や会員数増加に伴うトラフィック量増大、ライブ配信での遅延が課題
- サービス面では、VODサービスが乱立する中、いかに他サービスと差別化できるかが課題
TVer VODプラットフォーム
日本テレビ ロボットを使った放送通信連携
↑Pepper、時々フリーズすることも、、、
富士通 視聴動向・履歴の分析
送信関連
- 4K/8K(ARIB STD-B44)のBS信号発生器や測定器の展示、メーカーの機器開発が活発化
- 受信システム関連機器もBSの4K/8K放送への対応が進み、市場への導入の目途がついてきた
- デジタル処理型FM放送機の開発に伴うFM同期技術の高精度化
営電 8K高度広帯域衛星デジタル放送信号発生器
DXアンテナ 4K/8K受信システム関連機器
NHKアイテック FM同期放送システム
ちなみに、今年のInterBEE2015の動向・キーワードは、4K、8K、12G-SDI、IP、HDRだったと思います。