井の頭公園にも紫陽花が咲いていました。
この梅雨の憂鬱な時期に紫陽花があると、なんか落ち着きますね。
東京都立井の頭公園の入り口にある焼き鳥店「いせや公園店」(武蔵野市吉祥寺南町1丁目)が、老朽化を理由に建て替えられることがわかった。6月末をめどに営業を休止し、約1年後に新店舗を完成させる予定。昭和レトロな店構えは、フォーク歌手の高田渡さんら多くの文化人にも愛された。地元からは惜しむ声も出ている。
もうもうと立ち上る煙、ぎしぎしときしむ床、黄ばんだ壁――。公園店は昼過ぎともなると多くの客でごった返す。持ち帰りを買って井の頭公園に向かう家族連れも多い。
「いせや」は1928(昭和3)年の創業。当初は精肉店だった。立ち飲みを中心とした焼き鳥屋に衣替えしたのは58年のこと。安くてうまいと評判を呼び、「総本店」(同市御殿山1丁目)に続く2号店として60年4月、「公園店」が営業を始めた。
1階にカウンター、2階に座敷の木造2階建て。間口2間ほどの小さな店内は増築を重ね、現在は約300席に。焼き鳥1本80円という価格は消費税が導入された89年から変わらない。
建て替えの理由について、いせやの清宮五郎社長は「老朽化が激しいうえ、昨年の東日本大震災もあり、タイミングだと思った」と説明する。井の頭公園に続く店舗前の七井橋通りを拡張するという市の計画もあり、決めた。
現店舗を取り壊したうえで、現在地に地下1階地上2階建ての店舗を建設。現店舗の面影は残しつつ、公園側をガラス張りにした「小ぎれい」(清宮社長)な店を計画している。その間、吉祥寺駅北口側に仮店舗を設け、営業は継続する予定という。