一陸とは?
まず、一陸は全ての無線設備の技術操作が可能となり、無線設備の技術操作に関して最高の資格で試験の難易度も高いといった特徴があります。また、所持者の主たる職場として、「放送局、大規模な送信所、官公庁、無線機器メーカー、電気通信事業者関係、高専、高校、中学、中学、各種学校等の教員等」といったように、このような職場に技術者として働くのであれば必要とされる資格でもあるわけです。上記にも記載しましたが一陸の試験の難易度は確かに高く、一夜漬けの勉強ではよっぽどの強運でなければ合格はできません。しかし、難易度は高くとも試験はマークシート式ですし、要領さえつかめば合格の道はそこまで険しいわけではありません。
では、前置きが長くなってしまいましたが、合格までの自分の経験を記載します。
合格までの道のり
そもそも自分は理系出身(社会に出て、理系出身とか文系出身とかの括りは無意味ですが、、、)で物理学を専攻していましたが、大学生活で数式が大の苦手となってしまい、大学院では環境学に転向するといったエセ理系出身者です。当然、一陸で必要な電気電子などの知識は、大学院にいった瞬間から消え落ちています。そんな自分が1科目でも科目合格で弾みをつけられればと思い、一陸最初の試験結果は、「法規」だけの科目合格です。ちなみに、一陸の試験科目は、「無線工学の基礎、無線工学A、無線工学B、法規」の4科目で、4科目全て合格して一陸の合格となり資格を得られます。以下に、それぞれの試験問題・時間などを記載しておきます。
4科目の合格点など
また、各科目の難易度については、人それぞれかと思うのですがネットや人伝に聞くと以下のような感じかなと思います。自分の経験では②で、電気電子の基礎知識が抜け落ちている自分は「基礎」の勉強で苦労しました。
4科目の難易度
その後の科目合格については、徐々に難しい科目に挑戦していく形で、「工学A」→「工学B」→「基礎」の順で合格していきましたが、なんだかんだで2年近く掛かってしまいました。周りの受験者から聞くと以下のようなパターンで合格している人が多いです。
合格のパターン
さて、自分の勉強法について記載します。本当にこれがベストなのか言われると困りますが、参考にしてもらえたら幸いです。参考書は合格精選340題(吉川本)と過去問だけを利用しました。吉川本には合格精選340題と320題がありますが、340題の方がおすすめです。
おすすめの参考書(合格精選340題)
おすすめの参考書(合格精選320題)
合格までの勉強方法
過去問は問題集を購入せず、ネット上に過去十数年分がUP(悪人の部屋)されているので、コピーして済ませていました。過去問をやる前は吉川本を最低2回繰返し解き、傾向と感触をつかんでから過去問に取り掛かり、過去問では直近1年間分はやらず過去3~4年間分(例:2012年1月に受験するのであれば、2011年7月と1月はやらず2010年7月以前の3~4年間分)を、3~4回ほど繰返し解きました。結局のところ、過去問を徹底的に繰返し覚えることで合格はできます。自分はまず始めに吉川本から取り掛かりましたが、いきなり過去問から取り掛かるのでも問題ないかと思いますし、吉川本を解く時間を過去問の解く時間にあてて、過去4~5年間分を繰返し解く方が効率的かもしれませんね。
勉強時間
ですので、画期的な勉強法などはなく、地味~に繰返し過去問を解くことが合格への近道かと思います。計算問題は迷ったらマークシートの②,③,④から選択とかありますが、自分の経験からいうとおまじないです。しかし、試験はマークシート式ですので、当然ですが分からなくても解答することです。
以上、長々となってしまいましたが、ココまで読んで頂きありがとう御座います。皆さんの合格に少しでもお役に立てたら幸いです。